諏訪大社結婚式の前に知っておきたい①:三々九度(三献の儀)
2024.3.1 Fri 14:44
諏訪大社での結婚式の前に知っておきたい内容をまとめてみました。
今回の内容は『三々九度(三献の儀)』についてです。
1, 三々九度とはお酒を酌み交わす儀式のこと
三々九度とは、大・中・小3つの盃を使用して、新郎新婦がお酒を酌み交わす儀式のことです。
1つの盃で3回お酒を酌み交わすことを1献と呼び、3つの盃で3献ずついただくことから、三々九度と呼ばれるようになりました。
また、三々九度の盃は、「三献の儀(さんこんのぎ)」「夫婦固めの盃」とも呼ばれています。
なお、奇数は縁起の良い数字とも言われていることも、由来とされています。
2, 三々九度の「杯・盃」の意味
・一盃(小):新郎新婦の過去を表現しており、先祖への感謝の意味を持つ
・二盃(中):新郎新婦の現在を表現しており、これから夫婦で力を合わせて生きていくという意味を持つ
・三盃(大):新郎新婦の未来を表現しており、子孫繁栄と一家の安泰を意味している
3つの盃は、それぞれ新郎新婦の過去・現在・未来を表しており、2人が巡り合えた喜びを表現しています。
3, 三々九度を行う際の3つのステップ
① 巫女から神酒を注いでもらう
② 3回に分けて神酒を飲む
③ ①と②を繰り返す
まず、小さな盃を手に持ち、神酒を注いでもらいましょう。注いでもらったら、3回に分けてお酒を飲みます。
①と②を順に繰り返して、三々九度は終了です。
4, 3回に分けて神酒を飲む
神酒を注いでもらったら、3回に分けて飲みます。
飲み方は3回に分けて少しずつ飲む方法と、1口目と2口目は口を付けるだけにしておき、3口目で飲み干す方法の2種類です。 どちらの方法でも問題ないため、自分の飲みやすい方法を選びましょう。
ちなみに、3回に分けて飲むことにも意味があり、1口目は神様へ、2口目は家族へ、3口目はゲストに対して感謝と誓いを込めています。
5, 無理して飲み干す必要はない
三々九度を行う際に注がれたお酒は、無理して飲み干す必要はありません。
飲み干すことに意識が向くと姿勢が崩れたり、酔っぱらってしまったりします。
そのため、お酒が飲めない人や苦手な人は無理をせず、口を付ける程度に留めておくか、飲むポーズを行う程度にしておきましょう。
美しい姿勢をキープしながら無理をせず、お酒をいただくことが重要です。
最後に、挙式当日三々九度の開始のタイミングは、巫女さんよりアナウンスがあるためご安心頂けます。
うっかりド忘れしてしまった場合も、巫女さんや神主さんが教えて下さいます。
また、ご不安な場合はYouTubeで『三々九度』で検索すると沢山出てくるようです。
例えば、動画を見ながら挙式前にご夫婦で練習してみるのもいいかも知れません。
素敵な結婚式になるよう心からお祈り致します。